幼児期に整えたいのは先取り学習ではありません。塾なしで公立トップを目指す家庭がまず重視したい、歩く習慣と体力が学力につながる理由を整理します。
幼児期の知育、何をすればいいのか迷いますよね。
英語?
ワーク?
習い事?
周りが始めていると、少し気持ちが揺れることもあると思います。
でも、塾なしで公立トップを目指すなら、
幼児期にまず整えたいのは学習量ではないと考えています。
大切なのは、学び続けられる体と脳の土台です。
文部科学省のデータや脳科学の視点、そして保育現場で感じてきたことをもとに、
なぜ歩くことが“見えない学力”につながるのかお話しします。
子どもの体力は低下している
子どもの体力は、長期的に見ると低下傾向にあるとされています。
文部科学省の報告では、
子どもの体力は昭和60年頃から低下傾向にあるとされています。
体力テストの多くの項目で、以前より数値が下がっています。
今は便利な時代です。
移動に車を使うことも多く、外で長時間遊ぶ機会も以前より減りました。
意識しなければ、体をしっかり動かす時間は案外少ないものです。
体力が落ちるということは、疲れやすくなるということ。
そして疲れやすさは、集中力や粘り強さにも影響します。
塾なしで積み上げる家庭学習は、自宅で取り組む時間が中心になります。
だからこそ、座り続ける力や、やり切る力が土台になります。
体力はすぐに結果として見える力ではありません。
それでも、学びを支える土台になります。
なぜ歩くことが学力につながるのか
歩くことは、ただの移動ではありません。
歩くような有酸素運動は、
- 集中や感情コントロールを担う「前頭前野」
- 記憶をつかさどる「海馬」
の働きと関係があるとされています。
さらに、運動によって
BDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌され、神経同士のつながりを助けると考えられています。
歩く
↓
脳の回路が育つ
↓
学びやすい状態になる
特別なことをしなくても、体を動かすこと自体が脳の準備運動になります。
塾なしで家庭学習を続けるには、
「やる気」よりも、取り組める状態を整えることが大切です。
体力は“見えない学力”
学力というと、テストの点数を思い浮かべがちです。
でも、点数の前には「学び続けられる状態」があります。
- 座っていられる
- 話を最後まで聞ける
- 疲れても投げ出さない
保育現場でよく感じるのは、
疲れてくると、子どもは余裕がなくなるということです。
余裕がなくなると、集中も続きにくくなります。
- 座っていられない
- 話が入りにくい
- ちょっとしたことで涙が出る
小学校でもありますよね。
学校から帰ってきて、
- 「疲れた…」
- 「宿題やりたくない…」
体力が尽きていると、こうした様子が出やすくなります。
体力は大切な力です。
ただ、成果としてはすぐに見えにくい部分かもしれません。
通信教材も読書も、続けるにはエネルギーが必要です。
だからこそ体力は、家庭学習を積み上げるための前提条件になります。
どれくらい歩けばいいのか
歩く目安
「年齢 × 1km」
と言われています。
3歳なら約3km。
5歳なら約5km。
「そんなに歩くの?」と思いますよね。
でも、これは毎日のノルマではありません。
子どもは思っている以上に歩けます。
大切なのは距離そのものよりも、
- 自分の足で進むこと
- 少し疲れる経験をすること
- 継続的に体を使うこと
まずは30〜60分の外遊びをひとつの目安に
できない日があっても大丈夫です。
歩く時間が生活の中にあること。
その積み重ねが、体力になります。
生活のリズムも整いやすい
体をしっかり使うと、眠りにつきやすくなります。
- 夜ぐっすり眠れる
- 朝すっきり起きやすい
- 日中の集中が安定する
歩く習慣は、体力と生活リズムの両方を整えます。
まとめ
幼児期に整えたいのは、先取り学習ではありません。
塾なしで公立トップを目指すなら、
まずは学び続けられる体をつくること。
- 週に数回、30分外に出る
- 帰り道に少し遠回りする
- できない日があっても気にしない
ここからで十分です。
歩く時間が生活の中にあること。
その積み重ねが、体力になります。

